動作法は・・・

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幼児虐待の解消ー臨床動作学会の報告から ブログの引っ越し(5)


 11月23日~25日に稲城市の駒沢女子大学において日本臨床動作学会・研修会で司会を務めた。担当したのは、ある市の相談センターの臨床心理士さんが「虐待する母親へのタテ実感体験による心理的な影響について」発表した。 

  
 以下、発表のレジュメから引用。

  予どもを虐待し、不適切な養育をする毎親に対し臨床動作法を用いた結果、タテ体験※1が転機となり安定化していった経過が見られた。(1.はじめに)

 報告された3事例に共通して、子どもを叩く、責めてしまうという母親に臨床動作法を試みた結果、感情コントロール、自分への気づき、叩かずに関わる、仕事や趣味を再開するなど、心理的な安定と主体的な生活の仕方への変容がみられた。 (6.考察)

 

 ※1 「タテ体験」とは、「座位、膝立ち、(片膝立ち)立位、歩行」といった抗重力姿勢を目指す動作課題を体験をすることである。抗重力姿勢をとることによって心理的に大きな変化が起こることが確認されている。

 

 以下(鈴木)

 ペコポコ

 事例の対象となった母親たちに共通して「ペコ、ポコ」(※2)という動作課題に取り組んでいたときにからだを捻っていた。そしてセラピストがその捻れを抑えて前述の「ペコ、ポコ」したときに「クッ」というタテの力が入る「はまり感」を経験した。そして、その体験を味わうような時間が訪れたという。その後彼女の子どもたちへの感情は、母親自身が被害的な気持ちや子どもを責めてしまった自責の気持ちにとらわれずに、自分の素直な気持ちと向き合うことができるようになり、その結果として、子どもの気持ちについても感じてみるという方向に変化したとのことだった。

 この「はまり感」の体験については、母親自身の新しい努力の仕方や、自分のからだの感じにじっくりと向き合う、味わうような新しい向き合い方がタテになった安定感と共に体験されていたのではないかと指定討論の土居先生がコメントされた。

 

※2 セラピストが指示したクライアントの背面の任意の箇所をクライアント自身が水平方向に動かすこと。前方に凹ますように動かすことを「ペコ」といい。逆を「ポコ」という。上半身を心理的に真っ直ぐにすることを目指す。この課題もまた心理的に大きな変化をもたらすことが再確認された。 

 

 動作法の有効性

 わたしは、動作法は児童虐待にたいしてもきわめて有効な手だてであることを多くの人に知ってもらいたいのである。そして、児童虐待で苦しんでいる母親たちに手をさしのべること事ができるのだ。

 児童虐待は、子育てをめぐる社会環境の大きな変化や孤立しながらの子育てがその背景にあると指摘されても、虐待する母親自身が非虐待児であり「世代間伝達」の連鎖の中で苦しんでいること関係者の奮闘にもかかわらず社会的な認識とはなっていないようにおもう。
 
 母親はもちろんのこと、彼女たちを支援する関係者にとっても、そしてなによりも次の世代を担う子どもたちが健やかに育つことに動作法は寄与できる大きな可能性を持っていることを人々に伝えたい。このレポートに接してそんなこと大それたことを考えていた。

 「タテ系」「ペコポコ」等々の耳慣れない「業界用語」が多出したがお許しいただきたい。詳しく知りたい方はこのブログまだ質問をお寄せ下さい。

 

動作法 おおみや

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