動作法は・・・

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子を産む(11)


 

 熟れた真っ赤なサクランボが煌めいた。
 
 両手の甲をみせて私に示したマニュキュアだった。セッションを開始してはじめての出来事だった。巣立ちの羽ばたきを始めた娘との間合いをとりかねて自分にも苛立ちながら過ごしている。やはり落ち着かない。気分を変えよう、どうせならと一番鮮やかな赤をえらんだ。娘時代は100種の色を持っていたという。

 継続的なセッションの終結後の来室は、1回ごとにクライアントのこころの変化を感じ取っている。化粧をし、黒のパンツに市松模様の黒い靴下をコーディネト…。サングラスや、つばの狭い帽子…。装いをも愉しむこころの余白ができたということだろう。そして、マニュキュア。

 

  開脚で背反らせ。私の膝横を右肩胛骨の下の緊張にあて、動きにくさの出始めたところで動きを止めクライアントの出方を待つ。痛みは出ているはずだが注意をそこに集中した静謐な時間が流れていく。「腰からすうっと痛みが消えていきました」と援助の手応えと一致する正確なモニタリング。再び背を反らせる。少し強めにひいて痛みを明確化した。「痛~い」と声をだした。「少し緩めましょうか」「大丈夫です」
 継続的におこなったセッションでは「痛い、痛い、痛い、」「無理、無理、無理」「(骨が)折れる。折れる」を悲鳴のように連発していた。問題にであい、慌てふためくことから、問題をみつめ、冷静にむきあうことへの変化だ。

 動作法がめざすのは自己コントロール。おそらく多少のへこみはあっても自分の力でコントロールが可能だろう。「地獄から救っていただきました」とかの人はいう。だが自ら脱出の思いをいだくことがその第一歩。それなくして、その後の展開はないと思っている。 

 

 あと、数セッションで、足裏全体で地を踏みしめてセッションを飛び立つ。

 そして、ようやく「自分を生きる」

動作法 おおみや

住所
〒338-0011
埼玉県さいたま市中央区新中里4-13-11
パールマンションⅠ-112
アクセス
JR埼京線『与野本町駅』徒歩6~8分
JR京浜東北線『与野駅』西口から
徒歩10~12分
TEL 048-638-0126
営業時間 10:00~19:00(完全予約制)
10:00~12:00|14:30~19:00
定休日:毎週 月・火 曜日

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