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瀬戸嶋充氏「私のレッスン修行(2)について」 (ふ)


  動作法における「軸」の実現を創始者の成瀬悟策九州大学名誉教授は次のように書く。長くなるが引用する。文中の数字のない小見出しは鈴木が便宜的に付与した。(原文は縦組み、1行26字)

 

 1 初めてのお坐り

   肢体不自由で寝たきりだった子の訓練で、それまでいくら坐位を取らせても直ぐ倒れていたそ           の子が、支えの手を離した時もグラッと倒れそうになるのをグッとこらえて、独りで坐位に踏み            留まったその瞬間の振も舞いは。まことに感動的で決して忘れることができない、ほとんどどの           子も申し合わせたように右から左へ、あるいは左から右へゆっくりと顔を回しながら辺りを眺め              回す。生まれて初めての重力ご対面の図であり、重力に対応して自体という物理的カプセルを            大地上に立てるという大事業を成し遂げたまさにその時である。

 

表情等の変化

   

       独りで坐位のできた子はその直後から表情や“しぐさ”〝が驚くほど急速かつ顕著に変貌す            る。弱々しく稚かった表情が年齢相応に落ち着いてしっかりし、感情の表現も豊かになれば、動き に    もカがこもり、挙措動作が能動・積極的で、しかも安定・確実になってくる。それも坐れたその日 の内    に誰もが気付くほどの変化を示す。はじめはこれを重力に抗して大地に立つ筋力増強のゆえ と単純    に捉えていたが、よく考えてみれば、運動能力や筋力増強などの身体条件の変化に要する時間など    よりも遥かに短時間での変貌ぶりである。

 

主に生理的な変化
  
   安定したお坐りができるようになるにつれてその子は心身ともにいっそう大きく変化していく。不安    定だった呼吸曲線は基線が安定し、脈拍や血圧から体温などもしっかり安定するし、ひどかった便      秘もおさまり。食欲や生活リズムも規則的になってくる。猫背や側湾も軽減してくれは発作も低減し      やすく、全体として健康体になってくる。もっと面白いのは心理的な変化である。自分が周りの人たち    と同じようにタテになって生活しているという喜びもあれば、周りの環境が自分を取り巻いていること   に驚きもする。また自分にとって「後ろがある」とか「寒暖計の水銀柱が上下に動く」ことを初めて実感    もする。 『 教育と医学43(7)』 P674-679 1995-07                      (つづく)

 

 

動作法 おおみや

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